【輸入盤】 ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948) / 弦楽三重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲 エオス四重奏団、ダーヴィド三重奏団、他(2CD) 【CD】

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出荷目安の詳細はこちら商品説明若手による活気ある演奏で楽しむウォルフ=フェラーリウォルフ=フェラーリ:弦楽三重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲エオス四重奏団、ダーヴィド三重奏団、他20世紀前半に活躍した作曲家、ウォルフ=フェラーリは、ドイツ人画家の父とイタリア人の母のあいだにヴェネツィアで生まれたドイツとイタリアの二重国籍者。
ローマとミュンヘンで音楽と絵画を勉強し、主にオペラ作曲家として活躍したウォルフ=フェラーリの作風は、後期ロマン派のドイツの伝統に根ざしながらも、郷愁に満ちたイタリア風の叙情性に満ちたものです。
室内楽や室内オケ曲などオペラ以外にも魅力的な作品が多く遺されており、Brilliant Classicsではこれまでいくつものアルバムをリリース済み。
今回の曲目は弦楽三重奏、弦楽四重奏、弦楽五重奏というもので、さまざまな時期の作風を味わうことができます。
▶ Brilliant Classicsのウォルフ=フェラーリ録音を検索 作曲者情報◆ エルマンノ・ウォルフ=フェラーリ [1876-1948]ローマとミュンヘンで音楽と絵画を勉強し、主にオペラ作曲家として活躍したウォルフ=フェラーリは、ドイツ人画家の父アウグスト・ウォルフ[1842-1915]とイタリア人の母エミーリア・フェラーリのあいだに北イタリアのヴェネツィアで生まれたドイツとイタリアの二重国籍者。
  父アウグスト・ウォルフは、ミュンヘンのアドルフ・フリードリヒ・フォン・シャック伯爵[1815-1894]の依頼により15〜16世紀のイタリア絵画を模写するためにイタリアに長期滞在(イタリアと高地ドイツ語圏であるバイエルン、オーストリアの生活者なのでヴォルフではなくウォルフとしておきます)。
イタリア語に改名エルマンノの洗礼名はヘルマン・フリードリヒ・ウォルフでしたが、シャック伯爵がローマで1894年に亡くなった翌年にウォルフ家がウォルフ=フェラーリと改姓したことから、ヘルマンも「エルマンノ・ウォルフ=フェラーリ」と改名。
作曲で成功ウォルフ=フェラーリは、合唱指揮者として生計を立てながら、1902年にはオペラ「チェネレントラ」によりまずドイツで成功し、同年にヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院の院長に26歳で就任。
翌1903年には巨大なカンタータ「新生」が大きな話題となり、同年のオペラ「金の鳥かご」、1906年のオペラ「詮索好きな女たち」と「4人の田舎者」によってさらに名声を高め、マーラーやフェリックス・モットル、トスカニーニ、エルンスト・フォン・シューフらの支持も獲得。
  1909年には音楽院を退職して作曲に専念し、「スザンナの秘密」(1909)、「マドンナの宝石」(1911)、「恋する医者」(1913)等、ドイツ、オーストリアを中心に大きな成功が続きます。
第1次大戦しかし、第1次大戦が始まり、故郷イタリア王国が、ドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国との同盟を一方的に破棄して両国に宣戦布告すると、ウォルフ=フェラーリは困難な立場に置かれるようになり、チューリヒに移住。
作曲を諦め画家に転身すべく多くの絵画を描いたりもしていました。
戦間期第1次大戦が終わると、ウォルフ=フェラーリは再びドイツとイタリアでの二重生活に戻り、フリッツ・ブッシュやクナッパーツブッシュ、クレメンス・クラウスらにも支持されますが、かつてのような名声は戻りませんでした。
第2次大戦第2次大戦中の1939年から1945年、63歳から69歳にかけては、ザルツブルクでモーツァルテウムの作曲科教授を務め、ミュンヘン、ヴェネツィア、ザルツブルクのほか、爆撃が激化するとザルツカンマーグートに疎開。
  ちなみに、1943年10月からは、故郷イタリアは、ローマ以北の「イタリア社会共和国(ドイツ側)」と、南部の「イタリア王国(連合国側)」に分裂して争い、南部はドイツに宣戦布告してもいます。
 演奏者情報◆ エオス四重奏団(クァルテット・エオス)2016年にローマ・サンタ・チェチーリア音楽院で結成。
2020年にはスイスのヴィンタートゥールで開催されたオルフェウス・コンクールで優勝。
以後、イタリアやフランス、スイスで演奏し、2022年7月には、パリのサンジェル=ポリニャック財団から「アーティスト・イン・レジデンス」に任命。
  現在、彼らは元アルバン・ベルク四重奏団のチェロ奏者ヴァレンティン・エルベンが提供したペーター・グライナー製作による4台の楽器を使用。
  CDは、Brilliant Classics、Da Vinci Classics、Tactusなどから発売。
◆ マルゲリータ・スーチョ(チェロ/画像中央)2001年、北イタリアのジェノヴァに誕生。
2020年に北イタリアのアレッサンドリア・ヴィヴァルディ音楽院で最優秀の成績で卒業した後、シエナのキジアーナ音楽院、クレモナのヴァルテル・スタウフェル音楽院、ベルン芸術大学で学び、2022年に「優秀」という最終評価を得て芸術学修士号を取得。
また、14歳の時に出会ったアントーニオ・メネーゼス(メネセスとも)からは、以後、恩師として良き助言者として大きく影響を受けています。
  ソロと室内楽の両方で活動し、2022年には、ヴァイオリンのパオロ・アンドレオーリ、ピアノのチェーザレ・ペッツィとともにピアノ・トリオ・アンタレスを結成。
◆ マッテオ・ロッキ(ヴィオラ/画像左端)1990年、ローマに誕生。
10歳でヴァイオリンを学び始め、14歳でローマ・サンタ・チェチーリア音楽院に入学し、2012年に最高点で卒業し、その年の最優秀卒業生に贈られるA.ジャンヌッツィ奨学金も獲得。
その間、ヴァルテル・スタウフェル音楽院でも学んでいます。
  各種コンクールでの入賞を経て、ロッキはボローニャ・テアトロ・コムナーレ管弦楽団や、カリアリ・テアトロ・リリコ管弦楽団などで首席ヴィオラ奏者を務めたほか、現在は、グァダニーニ・クァルテット(グァダニーニ四重奏団)のヴィオラ奏者として世界各地で演奏。
  CDは、Brilliant Classics、Amadeus、On Classicalなどから発売。
◆ ダーヴィド三重奏団(トリオ・ダーヴィド)2020年に結成。
メンバーは、室内楽の研究に情熱を傾け、弦楽三重奏曲のようなオリジナルなレパートリーを掘り下げ、発見しようという若手音楽家たち。
イーモラ国際アカデミーおよびフィエーゾレ音楽学校で腕を磨いたほか、プロメテオ四重奏団の指導も受けています。
  彼らはイタリア各地のほか、クロアチアやトルコでも演奏。
  CDは、Brilliant Classicsなどから発売。
 トラックリスト (収録作品と演奏者)エルマンノ・ウォルフ=フェラーリ [1876-1948]CD1 80'31◆ 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.231. I アレグロ〜アンダンテ・トランクイロ 9'012. II アンダンテ・カンタービレ 7'013. III カプリッチョ:アレグロ・ペザンテ 5'384. IV アレグロ 8'19◆ 弦楽四重奏曲 イ短調 (1894)5. I アレグロ・モデラート 6'016. II アダージョ・ノン・トロッポ 7'417. III アレグロ・ヴィヴァチッシモ 2'218. IV フィナーレ:アレグロ・アッサイ 6'30◆ 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.24 (1942)9. I アレグロ・アッサイ・クアージ・プレスト 6'5610. II ラルゲット 7'0711. III プレスティッシモ 4'4312. IV モルト・モッソ・アッラ・ブレーヴェ 9'03エオス四重奏団(クァルテット・エオス)エリア・キエーザ(ヴァイオリン)ジャコモ・デル・パーパ(ヴァイオリン)アレッサンドロ・アッキ(ヴィオラ)マルゲリータ・スーチョ(チェロ/シルヴィア・アンカラーニの代役)マッテオ・ロッキ(ヴィオラ)CD2 47'31◆ 弦楽三重奏曲 ロ短調 (1894)1. I アレグロ 8'282. II ラルゲット 7'193. III スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ 5'21◆ 弦楽三重奏曲 ハ短調4. III スケルツォ:アレグロ・モルト 4'225. IV アダージョ・モルト〜プレスト 3'59◆ 弦楽三重奏曲 イ短調 Op.32 (1945)6. I アレグロ・モデラート 5'277. II パストラーレ(アンダンテ・トランクイロ) 5'338. III アレグロ 6'42ダーヴィド三重奏団(トリオ・ダーヴィド)グローリア・サンタレッリ(ヴァイオリン)キアラ・マッツォッキ(ヴィオラ)トンマーゾ・カステッラーノ(チェロ)録音:2023年4月23〜30日、イタリア、アリッチャ、パラッツォ・キージ Track listErmanno Wolf-Ferrari 1876-1948String Trios, Quartets & QuintetCD1 80'31String Quartet in E minor Op.231. I Allegro – Andante tranquillo 9'012. II Andante cantabile 7'013. III Capriccio: Allegro pesante 5'384. IV Allegro 8'19String Quartet in A minor (unpublished, 1894)5. I Allegro moderato 6'016. II Adagio non troppo 7'417. III Allegro vivacissimo 2'218. IV Finale: Allegro assai 6'30String Quintet in C Op.24 (1942)9. I Allegro assai quasi presto 6'5610. II Larghetto 7'0711. III Prestissimo 4'4312. IV Molto mosso alla breve 9'03QUARTETTO EOSElia Chiesa violinGiacomo Del Papa violinAlessandro Acqui violaMargherita Succio cello (replacing Silvia Ancarani)with Matteo Rocchi violaCD2 47'31String Trio in B minor (1894)1. I Allegro 8'282. II Larghetto 7'193. III Scherzo: Allegro vivace 5'21String Trio in C minor4. III Scherzo: Allegro molto 4'225. IV Adagio molto – Presto 3'59String Trio in A minor Op.32 (unpublished, 1945)6. I Allegro moderato 5'277. II Pastorale (Andante tranquillo) 5'338. III Allegro 6'42TRIO DAVIDGloria Santarelli violinChiara Mazzocchi violaTommaso Castellano celloRecording: 23-30 April 2023, Palazzo Chigi Ariccia, Italy